ディスコ「ペントハウス9」には、アメリカ人のイケメンがいたんですヨ。

その名はマイケル17才。

身長は180センチをゆうに越し、スラリとした金髪の美男子でした。

「イケメン」マイケル登場!

マイケルは、当然のことながらお店で超人気者。すごくファンが多かった。

ボクも、外人のイケメンと身近に接するなんてことは初めて。

なので、ドキドキしてました。

ようやくウェイター業に慣れてきたものの、まだ国際都市「六本木」に慣れたわけではない。

その上、外人さんなんて、どう接していいかわからなかった。

でも、物珍しさもあり「友達くらいにはなりたいなぁ」…なんて思ってました。

居候のオレが、外人を居候させる!?

そんなある日、マイケルが珍しくボクに話しかけてきた。

片言の日本語をよく聞いてみると

「ボクは今住むところがない。だからもう店をやめなきゃいけないんだ。」

…みたいなことを言って肩をすくめている。

そこでボクは、よせばいいのに「オレのところに来れば?」なんて、言ってしまったのです。

困っている外人さんを捨ておけないと思ったのと、外人さんに興味があったのと、半々ぐらいの気持ちだったんだと思う。

ところがまずいことがありました。

当時ボクはダンサーの修行をしていて、師匠であるヒロさんのアパートに居候していたのです。

だから、居候の身でありながら、居候を抱え込んでしまうことになってしまったんです。

…しかも、よりによって「外人さん」を!

これが非常にマズかった。