結局、私は、居候の身でありながら、居候を抱え込んでしまうことになってしまいました。
…しかも、よりによって外人さんを!
ギャルの見舞いで、マイケルの居候発覚!
さて、マイケルを居候させて数日経った頃…マイケルがカゼで店を休んだんです。
それを聞きつけたギャルたちが「マイケルのところにお見舞いに行きたい!」と申し出てきました。
手には花束を持っています…。
なんだかイヤな予感がしました。けど、しょうがない…。
仕事が終わったあと、朝方、ギャルたちをアパートに連れて行きました。
しかし、そのギャルたちはマイケルの熱烈なファン。
私の知らない間に毎日アパートに見舞いに来て、だべったりお菓子を食べたりしてたんですね。
そうこうしているうちに、普段滅多に帰ってこない、ダンスの師匠のヒロさんが帰って来たらしいんですよ。
それで、マイケルやギャルたちとハチ合わせしちゃったんですね。
とばっちり!?居候を追い出される!
実を言うと、ボクはマイケルを居候させていることを、師匠にちゃんと話してなかったんです。
「ちょっと友達泊めてます」くらいにしか言ってなかったんです。
だもんで、
…に出くわした師匠が怒っちゃって。
その上まずいことに、マイケルのヤツは寒いからって「ストーブ」を布団の真横に置いてたらしく、布団を焦がしちゃったらしいんですヨ。
数日後、師匠から電話がかかって来ましたよ…。
「お前出ていけ!」ってね。
まあ、当然ですよね…。
マイケル、店をやめて富士山へゆく!?
それでマイケルに「追い出されちゃったんだけど、どうしよう?」って相談しました。
そしたら、肩をすくめて「ボクはマウント富士に行く」とか言っちゃって…。
どうやら、店をやめて富士山に旅行に行きたくなったらしいんです。
なんて勝手なヤツなんだ!
…でもまあ、実は色々ありまして、マイケルとボクの間に「言葉の行き違い」なんかもあったんですよ。
ボクが「You!Bites the Dust?」なんて、意味もよくわからず彼に言っちゃったりしたんです。
コレって「オメー殴られたいのか?」みたいな意味なんですよね。
そんなこともあってか、結局マイケルは店に来なくなっちゃったんですよね。
お店の常連から「極悪人あつかい」される!
しかも、悪いことに、
店をやめる前、マイケルは、取り巻きのギャルたちに、ボクが言った「You!Bites the Dust?」を大げさに伝えてヤメていったようなんです。
ですので、それから一ヶ月くらいはギャルたちから非難の声が絶えなかったんですヨ。
- なんてひどい事を言う人なの!
- おまえのせいでマイケルが店をやめた!
- おまえがやめれば良かったのに!
…などなど。
それどころか、話はどんどん大げさに広がってゆきました。
ボクがマイケルを
- ブン殴っただの
- 棒でぶっ叩いただの
…というウソがまことしやかに囁かれました。
で、ボクはお店の常連から、完全に極悪人あつかいされるハメになってしまいました。
いやあ~、まったくファンというのは怖いもんですね。
ボクは1987年~1991年頃まで、六本木のディスコ業界で働いていました。 当初はダンサーになるために、大学をやめ、ディスコでアルバイトを始めたんです。 でも、そのうちダンサーになる夢はコロ~ッと忘れてしまい、正社員にな …