Kさんがナンパしたギャル(保険をかけて2組キープ)
…いったい、どうなるのだろうか?
ディスコの営業が終わり、ボクとKさんは六本木アマンドに向かった。
朝5時頃だったろうか?
Kさんは、アマンドの中にズンズン入って行く。
1組目のギャル…いない
ところが、それらしいギャルはいないようだ。
「あの~2人づれの女の子いませんでした?」
Kさんは、ウェイターにすがるように聞いていたが、あまりしつこくしたので、最後はシカトされてたみたい。
やっぱり…こんなことだと思ったよ。
ボクは、あきれるとともに、ホッとした。
「こんなおバカなナンパがうまくゆかなくて良かった。」って思った。
2組目のギャルは?
六本木の交差点は、朝日が昇りかけている。
「これだから、最近のギャルは信用できないんだよ。」
「なっ!保険をかけておいて良かっただろ?」
Kさんは、ぶつくさ文句を言いつつ、2組目のギャルを待たせている喫茶店「グレコ」に向かった。
六本木の喫茶店グレコで玉砕
グレコって、マイアミって喫茶店のグループ店らしい。
K:「ちわ~」
マスター:「お~K!どうしたんだ?」
でかいガタイのマスターが出てきた。
…どうやら、知り合いらしい。
K:「いやあ~マスター、ギャル2人待たせてるんだけど~」
マスター:「あ~?誰もいねえよ」
K:「えーっ、そんなはずは…」
マスター:「そんなはずって、客だれもいねえもん」
Kさんは、喫茶店のボックス席をウロウロするが、確かに客は誰もいない。
スッポカされの常習犯!?
「Kちゃん、またスッポカされたの~?」
バイトらしきウェイトレスが笑っている。
どうやら、Kさんはスッポカされの常習犯らしい。
「いやぁ、こんどこそ大丈夫と思ったんだけどな~」
「まいったな、あのギャル!」
「Y君、これも勉強だよ勉強!」
…など、Kさんは言い訳してたが、
ボクは
「やっぱり、こういう結末かよ」
…と、冷めた気持ちになっていた。
(続く)
ボクは1987年~1991年頃まで、六本木のディスコ業界で働いていました。 当初はダンサーになるために、大学をやめ、ディスコでアルバイトを始めたんです。 でも、そのうちダンサーになる夢はコロ~ッと忘れてしまい、正社員にな …